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【広島 第5報】現地からの報告(3)
8月25日(月)、現地調査のためハビタット・ジャパンのスタッフが広島市に向かいました。
広島駅に到着したスタッフは、そこから車で、広島市北部に位置する緑井区に向かいました。緑井駅周辺には変わった様子は見受けられませんでしたが、同駅から車でわずか5分ほどの所に、被災地域が位置しています。被災地域に近づくと、穏やかな雰囲気が一変しました。空には常時ヘリコプターが飛び交い、国道沿いの大型店の駐車場などには、数多くの自衛隊、警察、消防関係車両が停車していました。
土砂災害に見舞われたのは、主に安佐北区と安佐南区です。この日、スタッフが訪れたのは安佐南区。被災をした住宅街に入ると、道路上に掻き出されて乾いた泥が、風が吹くたびに舞い上がりました。その道路を、山に向かって進んでいくと、泥の量が増していきました。また、水路が土砂で埋まったため水がはけず、浸水している家屋が見られました。山側から流れる水が、道路を横切るのも、頻繁に見られました。そんななか、黙々と作業を行う地元の方達がいました。
そして、山に近い地域に、大型重機や捜索隊が活動しているため、通行止めになっている場所がありました。大きな被害を受けた住宅の多くは、徐々に傾斜が増していく山の下腹部から、非常に危険な中腹付近にあります。25日の時点で、土砂崩れが発生した地域では、行方不明者の捜索が続いていました。
スタッフは、避難所として使用されている小学校を訪ねました。同小学校では、直接被災した住民だけでなく、周辺地域の住民も避難生活を送っていました。まだ土砂崩れが起こる危険性があるためです。高齢者の方がいる世帯の中には、避難生活の長期化を見込んで、アパートなどを借りて移り住む動きもあるそうです。
ハビタット・ジャパンは、支援活動のための募金を受け付けています。皆様の温かいご協力を、お願いいたします。