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活動報告・お知らせ
【フィリピン第7報】コアハウスの建築に向けて
最新のフィリピン政府発表によると、台風30号の被災者数は1,410万人、被害家屋軒数は110万戸にのぼります。そのうち、400万人を越す被災者が未だ屋内外での避難生活を余儀なくされています。また、国際連合人道問題調整事務所(OCHA)の報告によると、漁業や農業を中心に、590万人が収入を得る手段を失ったとのことです。
住まいや仕事を失った被災者が元の生活を取り戻すためには、長期にわたる包括的な復興支援が欠かせません。発災直後よりフィリピン政府に加え、様々な分野のNGOが緊急支援を開始していますが、地域によってはまだまだ支援が足りない状況です。
ハビタットは、住宅支援の経験を活かし、被災者が雨露をしのげるよう、木材や屋根材、釘、ハンマーやのこぎりなどの資材や工具が入った住居修繕キットの配布を緊急支援の一環として続けています。キットの配布を行っているのは、台風が通過したサマール島ギアンや、セブ島北部の都市ダンバンタヤン、タクロバン等です。
※住居修繕キットを使って建てられた簡易住居の様子(セブ島北部の都市ダンバンタヤン)
一方、今後の復興支援につながる取り組みとして、恒久的に住まうことができる「コアハウス」の建築に向けてその一歩を踏み出しました。1月16日、ハビタット・フィリピンは、フィリピン国家住宅庁、タクロバン市との間で、タクロバン地域における850世帯あまりの住宅再建のため覚書を締結しました。住宅再建の場所はタクロバン市が提供する10ヘクタールの用地を予定しています。資材調達など、建築実施に至るまでにはまだまだ調整すべきことが山積していますが、シンプルながらもきちんとした住まい「コアハウス」は、人間が人間らしい健全な生活をするための基礎であり、災害から立ち直り、健康を守り、子育てや仕事に取り組むための活力のみなもとになると考えています。
フィリピンで予定している住宅再建戸数は3万戸、費用は1棟約30万円にのぼります。850世帯は計画全体の、そして多くの被災世帯の一部に過ぎませんが、その第一歩を踏み出せたことは大きな一歩です。3万戸の再建には各国のハビタットからの支援が必要です。引き続き支援活動へのご協力をお願いします。
◆支援募金の振込先は以下の通りです。活動へのご協力、よろしくお願いいたします。
【郵便振替口座】
口座番号:00100-2-278431
口座名義:(特活)HFHジャパン
【銀行口座】
銀行名: 三菱東京UFJ銀行
支店名: 新宿西支店
口座番号: 普通0155578
口座名義: トクヒ)ハビタット フォー ヒューマニティ ジャパン
※ 郵便振込の場合には、通信欄に、お名前やご連絡先のほか、「ハイエン」とお書きください。銀行振込を利用の際は、メール(info@habitatjp.org)や電話(03-6459-2070)にてお振込みの旨お知らせください。
◆ バックナンバー
2013.12.24 【フィリピン第6報】被災から1ヶ月半が経過しました
2013.12.4【フィリピン第5報】簡易住居(シェルター)の建築が始まりました!
2013.11.26 【フィリピン第4報】ホームパートナーストーリー
2013.11.19 【フィリピン第3報】ギンサウゴン村の今
2013.11.13 【フィリピン第2報】ハビタットによる支援プラン
2013.11.12 【お知らせ】フィリピン台風30号「ハイエン」 被災者支援を開始