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【タイ 第3報】ホームオーナーストーリー:洪水に強い家を夢見て
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ピッサヌローク県で実施する水害被災住宅修繕支援のホームオーナーに選ばれたブアパン(Buapan)さん。夫は20年前に亡くなり、現在は娘のワンディ(Wandee)さんと育ち盛りの孫4人と一緒に生活しています。
家は木造の高床式住居ですが、すぐ裏手を巨大河川の一つであるヨム川が横切っており、洪水が起こるたびに川から水があふれて浸水被害を受けています。2011年に起こった大規模な洪水の際には、4mほどの高さの水が家の周りに滞留。バイクや家具など貴重なものはかろうじて家から少し離れた高台へ移動させましたが、家は床上まで浸水しました。そのため、窓と窓の間に大きな板を渡して床代わりにし、その上で5か月間生活しなければならなかったと言います(左写真:2011年に続き、昨年の洪水でも被災した家屋)。
例年の浸水被害に積み重なる形で起こった今回の被災。長期間水に浸かった床は一部が腐り、大きな隙間ができてしまいました。子供たちが腐った床板を知らずに踏んで落ちかけたこともあり、事態は深刻です。また、階段も脆く不安定な状態で、子供はもちろん、大人が上り下りするにも危険な状態となっています。
日中、一家で唯一の働き手であるワンディさんが農作業に出ている間、ブアバンさんは元気いっぱいに走り回る孫たちの世話を一手に担っています。孫の一人、メアウ(Maew)ちゃんは心臓に疾患を抱えており、毎月数十キロ離れた大きな病院で数日間ごとの入退院を繰り返しています。ブアパンさん自身も高血圧を患っており、毎月の通院が欠かせません。ワンディさんの収入は限られているにもかかわらず、これらの医療費や通院費が家計を大きく圧迫し、とても家の修繕まで手が回らない状態です(右写真:インタビューに答えるブアパンさん)。
子供たちと安心して生活できる家に住みたいとの思いから、ブアパンさんはハビタットに支援を要請しました。修繕もままならない状況で、いつ再び大きな洪水が襲ってくるか分からない不安に悩まされていたため、「洪水に強く、家族が安心して住める家になるのが楽しみです」と今回の修繕支援に期待を寄せます。
◆支援状況/現地リポート
2012.12.31 【第2報】水害支援、ホームオーナーの選定開始
2012.11.01 【第1報】タイで洪水被災者の住宅修繕支援を開始!