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活動報告・お知らせ
【スリランカ北部 第22報】DOORS OF HOPE:100軒完成を迎えて(2)
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2011年4月、ハビタット・ジャパンは紛争帰還民の再定住を支援するため、マナー県ニラセネ村においてコアハウスの建築事業をスタート。次いで同年9月、同県ワッタカンダル村でも建築を開始し2012年6月、およそ1年をかけて100軒の建築を達成しました。現地ではコアハウス建築後も、コミュニティやホームオーナー家族の生活改善を見守ってきましたが、ホームオーナーの入居も進む現在、各所で住居建築の成果が見られるようになっています。
ニラセネ村のラジェスワリ(Rajeswary)さんは、内戦で夫を亡くし、体の不自由な父親と共に応急シェルターで生活していましたが、ハビタットの支援を機に内戦中に南インドへ避難した娘がスリランカへ帰還を果たし、再び一緒に住むことができるようになりました。ワッタカンダル村のアウリヤピチャイ(Auliyapichai)さんは、以前に住んでいた応急シェルターの資材を使用して、完成したコアハウスの隣に自力で台所や物置用スペースを拡張。家族のため、よりより生活環境を実現したいと意欲に燃えています。また、同じワッタカンダル村のラフバッチャさん(Rahubatcha)は高齢なこともあり、応急シェルターにこもる熱の影響で頭痛や体の衰弱に悩まれていました。安全かつ衛生的な環境で精神的な安らぎを得られるだけでなく、日差しを遮るコアハウスのおかげで健康状態も改善。通院回数が減って、その分のお金を貯蓄に回すことができるようになったと言います。
また、コミュニティとしても例えば建築後、人々の定住が進む集落として行政から認められたことから村の一部に電気が開設され、ホームオーナーにとって夜も不自由なく安心して生活することができる環境が整備されました。
一握りの事例に過ぎませんが、その成果は今後さらに現れてくると考えています。北部帰還民のための住宅建築は今後、ハビタット・スリランカにバトンタッチして行っていきますが、ハビタット・ジャパンは現地でこれらの成果を見守りながら、今回支援した村々を含む紛争帰還民コミュニティの生活・衛生環境の改善に焦点を当てていく計画です。
◆支援状況/現地リポート
2012.08.21 【北部 第21報】紛争帰還民コミュニティで井戸・トイレ支援を開始
2012.07.31 【北部 第20報】15世帯の完成祝賀セレモニー開催
2012.07.18 【北部 第19報】DOORS OF HOPE:100軒完成を迎えて
2012.06.27 【北部 第18報】社会的弱者に生活の礎(いしずえ)を
2012.06.04 【北部 第17報】安心して暮らせる家の完成に向けて
2012.05.01 【北部 第16報】ホームオーナーストーリー(2)
2012.05.01 【北部 第15報】新たに15軒の建築を開始、社会的弱者を支援
2012.04.19 【北部 第14報】ホームオーナーストーリー(1)
2012.03.23 【北部 第13報】住居完成セレモニー開催、村では電気の開通も
2012.03.01 【北部 第12報】85軒目が完成!新たなスタートラインへ
2012.01.31 【北部 第11報】紛争帰還民の現在(3)
2012.12.19 【北部 第10報】ニラセネ村、ハビタットハウスでの新生活
2011.12.12 【北部 第9報】雨続きで作業困難も、現場で育つコミュニティの絆
2011.10.26 【北部 第8報】建築作業が本格化、住民も積極的に参加
2011.09.19 【北部 第7報】DOORS OF HOPE:100軒完成を目指して
2011.09.01 【北部 第6報】ホームオーナー入居開始!希望のドアを叩いて
2011.07.21 【北部 第5報】15軒目が完成!それぞれの未来に向かって
2011.07.16 【東部 第3報】住居修繕キット配布完了、約1,000人を支援
2011.06.26 【北部 第4報】紛争帰還民の現在(2)
2011.06.25 【北部 第3報】紛争帰還民の現在(1)
2011.06.18 【北部 第2報】自分で未来「建て」直す!スウェット・エクイティ
2011.05.16 【東部 第2報】ニーズを再調査、住居修繕キットをアップグレード
2011.05.16 【北部 第1報】紛争帰還民支援、ホームオーナー選定を実施
2011.05.02 【東部 第1報】水害被災者への住居修繕・シェルター支援を開始
2011.04.18 【スリランカ】紛争/水害被災者支援がスタート!支援募金受付開始