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【GV】スリランカ・ビッグビルド閉幕!5日間150人で24軒を建築
8月11日、スリランカ西部の都市ニゴンボ(Negombo)で開催された住居建築イベント「スリランカビッグビルド」が閉幕。8月6日からの5日間で24軒の住宅が完成しました。今回は、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、イギリスなど各国から総勢150名が参加。日本からは2番目に多い42名(大学生36名、社会人6名)が参加、12軒の建築に携わりました。
活動場所は、コロンボから車で1時間半ほど北上した位置にあるガンパハ県ニゴンボ。スリランカの玄関口とも言えるバンダーラナーヤカ国際空港に近く、頭上をジャンボジェット機が通り過ぎていきます。建築サイトは今回支援する24世帯の土地が密集する広大な敷地で、ここで150名のボランティアが一斉に作業。ハビタット・ジャパンからの参加チームは、日本チーム7チームと、日本チームとニュージーランドチームを含む多国籍混合チーム5チームにの全12チームに分かれ、地元のボランティアやホームオーナー家族らと建築活動を行いました。
建築作業初日から3日目までは壁づくり。セメントと砂を混ぜ合わせ煉瓦を接着するためのモルタルを作成。次にチームで協力しながら煉瓦を運び、ずれがないように慎重に煉瓦を積み上げるという地道な作業の連続です。4日目には、遂に壁が完成し屋根部分の建築作業に突入。屋根用木材に防腐剤を塗布した後、大工による指示を下、慎重に木材を屋根に並べていきました。最終日、並べた木材の上に瓦を敷き詰めて屋根づくりを行う傍ら、ドアや窓枠、通風孔などに劣化防止のためペイント液を塗ったり、ドアや窓の取り付けたりして仕上げを行いました。
クロージングセレモニーでは、完成した24軒の家々で鍵の贈呈式(House Dedication)を実施。ホームオーナー家族はテープカットの後、小さな鍋に入ったミルクを沸騰させるスリランカの伝統的な竣工儀式キリ・イティリマ(Kiri Itirima)を行うなどして、ボランティアと一緒に新たな門出を祝いました。また、セレモニーには大統領の弟でもあるバシル・ラジャパクサ経済開発大臣も出席しビッグビルドの成功とハビタットの今後の飛躍を祝して挨拶が行われると共に、複数の地元メディアが駆けつけ、ボランティアの活躍の様子が全国に伝えられました。
スリランカは、30年以上続いた国内紛争(2009年に終結)や2004年のスマトラ沖大地震など数々の災厄に見舞われてきました。現在、スリランカ人口の4人に1人が貧困状態にあると言われていますが、ここには紛争や津波による被災者が数多く含まれています。今回支援したホームオーナー家族24世帯も、タミル人とシンハラ人世帯を含む津波の被災者であり、自分の家や土地を持たず、荒廃し非衛生的な環境で生活することを余儀なくされていました。スリランカ・ビッグビルドは、これら家族の生活再建を支援すると共に、ハビタット・スリランカが1996年の設立以来、同国内で17,000世帯以上を支援してきたことを記念し、またそのさらなる飛躍を目指すスペシャルイベントとして開催されました。
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