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【スタッフ便り】スリランカ支援の現場ではたらく:フィールド最前線編

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srilanka_neelasenai_homeownerinterview_20110505.jpg国際協力の世界でよく聞かれる「プロジェクトコーディネーター」というポスト。主に現地で、プロジェクトがうまく進むように管理や調整を行う仕事です。
 
スリランカには、国内の支援活動を統括するナショナルオフィス(コロンボ)を含め、5つほどの活動拠点があります。その一つが、ハビタット・ジャパンが支援するマナー県のオフィスです。ここで仕事をするコーディネーターとして重要なこと、それは現地の行政機関や一緒に働く仲間との信頼関係づくりです。
 
行政との関係では、忙しいためになかなか面会してもらえない県知事や郡の長官らに対し、粘り強く足を運び情報共有を重ね、プロジェクトに対する理解や協力、国あるいは県としての許可やお墨付きなどを求めます。また、ハビタットの同僚との関係では、建築専門家や大工、ドライバーや私と同じプロジェクトコーディネーターなど、立場も専門も年齢も、ときに民族も違う現地人スタッフを束ね、現場の建築作業を進めていきます。いずれの場合も、私が外国人で、また男性優位の社会で女性のリーダーであること、しかも私はけっこう年下のほうなので、現地人のおじさんたちの間で押しに負けないような根気強さが求められる仕事だと、つくづく感じます。
 
srilanka_staffreport_streetdonkey_20111129.jpg一方、現場では普段の生活もなかなか大変です。10月頃から雨季が始まり、部屋が雨漏りする始末。床一面水浸し状態に加え、湿気のせいで部屋に発生し出したカビにも悩まされています。また、蚊も大量に発生し始め、部屋の中で格闘する毎日。蚊を通じてデング熱などにかかる恐れもあるため事態は深刻で、最近、対処の一環として、蚊よけの除草ために、周辺でたむろしている野良犬ならぬ野ロバを呼び込み、オフィスの庭に生い茂った雑草を食べさせるなど創意工夫の日々です。
 
現場はまさに国際協力の表舞台。確かに、熱い思いだけでなく、忍耐力や柔軟性、協調性に何事にも前向きな姿勢が必要なタフな役割ですが、ハビタットの家が少しずつ建っていくプロセスを間近で見届け、ホームオーナーや仲間と共にその喜びを分かち合うだけでなく、自分がいったい何のためにそこにいて頑張っているのかを肌で感じながら仕事をできることが、フィールドで働くコーディネーターの醍醐味であり、私のパワーの源です。
 
 
◆バックナンバー
2011.07.08 【スタッフ便り】チカラのみなもと!? スリランカのスパイシーライフ
2011.05.27 【スタッフ便り】天敵はゾウ!? スリランカのワイルドライフ

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