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【スタッフ便り】チカラのみなもと!? スリランカのスパイシーライフ
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国際協力の現場で仕事をするとき、大切になってくるのが食事です。カリーとご飯が主食のスリランカでは、毎食というほど容赦なく辛いメニューが食卓を彩り、滞在先でも、帰宅するといつも、奥のキッチンからカリーのいい香りが漂います。
しかし、かくいう私は、辛いものが大の苦手。スリランカに来たばかりの時には、私の食べられる料理はないのかと不安になったほどでした。頑張って食べても、唇どころか胃の中までヒリヒリ感じるような辛さ...。たっぷりの唐辛子を前に、毎回悪戦苦闘です。
この唐辛子、スリランカの農村ではどの家庭でも庭の一角で自家栽培するほど、スリランカ料理には欠かせないスパイスです。内戦が終わり国内避難民の帰還・再定住が始まった北部マナー県でも、洪水被害を受けた東部バティカロア県でも、現地の人々は皆、困窮した生活を送る傍ら、小さな家庭菜園で緑や赤色の唐辛子を育てていました。唐辛子は、家庭内で消費されるのはもちろんのこと、販売などしてほんの少しの収入源にもなります。
私にとっては苦手な唐辛子。しかし、この唐辛子がいろんな意味で人々の生活を支えているのだと考える度、同じように人々の生活を支えたいとスリランカに来た私は、「唐辛子には負けてられない!」と、身の引き締まる思いになります。
たった今も私の隣で、一緒に活動する現地ドライバーのロシャン(Roshan)さんが、山盛りのカリーとご飯を、手で上手に形を整えながら食べていました。ザ・スパイシーがスリランカ人のバイタリティであり、もはや国を支える縁の下の力持ちであるのだとつくづく感じさせられる今日この頃です。
◆バックナンバー
2011.05.27 【スタッフ便り】天敵はゾウ!? スリランカのワイルドライフ