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【ミャンマー第2報】 住居建築を開始、製材支援も検討中!

2008年5月、ミャンマーのエーヤワディー川デルタ地域一帯をサイクロン「ナルギス」(Nargis)が襲撃、最大で10万人に上る死者・行方不明者が出たと報告されています。

ハビタットは、現地で国際NGO「ワールド・コンサーン」(World Concern)と連携、被害が最も大きかったミャンマー南部沿岸地域において、1,000世帯に対する住居支援を行います。2009年1月までに400軒の建築を予定、すでに着工しています。

また同時に、被災者の一時的な住まいとなるシェルターやコミュニティセンターなどの建築も開始。現在、ラプタ市近郊のピン・アラン地区の村で建築が始まりました。

このシェルターは、床面積25?の高床式住居であり、コンクリート基礎の上部をココナッツの木で構築する機能性にも地域性にも富んだデザインになっています。壁と床には竹マット、天井にはトタン屋根が組込まれ、飲料用の雨水を溜めるための雨樋も取り付けることができます。これらの多くが、地域の専門家に加え、地元の住民や被災者たちの意見を参考に実現しました。また、ハビタットの技術・経験からは、シェルター解体後の部品・材料を新たな住居に再利用することが可能となっており、効率性や環境への配慮も加えられています。シェルター1軒あたりのコストは約5.5万円です。

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アイマ村、アン・ライン村、チャルタルゴーン村では、コミュニティーセンターの建設が予定されています。このセンターは、平時は保健所や学校として活用される一方、災害時には地域の避難所として機能させるため、強風や洪水、地震に耐え得る設計を考えています。

さらに、今後、製材機の導入も検討しています。ハビタット・ジャパンは、2005年10月に発生したパキスタン北東部大地震の被災者支援として、ハビタットの支援形態としては初めて製材支援を行いました。ミャンマーでも持ち運び可能な製材機があれば、廃材となった丸太や角材を板に裁断し、地域住民の手による建築作業を促進することができます。

ミャンマーの復興は今後本格化します。ハビタットは、1軒でも多くの家を建て、地域の復興、自立を支えていきます。


◆ バックナンバー
2008.05.07 サイクロン「ナルギス」被災者支援を開始

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