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バングラデシュ洪水被害調査

【2007年8月17日=ダッカ】
首都ダッカから北西約35kmのところにあるサバール郡のポラ・バリ村では、多くの家族が今月はじめの洪水で被害にあった。しかし、ハビタット住宅の所有者であるNilu Rami(ニル・ラミ)さん(30歳)、彼女の夫Nikhil Chandra(ニキール チャンドラ)さん(36歳)とその子供たちにとって、きちんと造られた家は強度があることが示された。硬い石やコンクリートの基礎の上に築かれたハビタット住宅は、直接地面に立てられた近隣の家より良いことがわかった。
 
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「今年の洪水は、とても深刻で、浸水の水位が1m以上にもなった。先週の洪水は特にひどかった。」とニルさんは言う。「私たちは、より高い所に住んでいたので運が良かったが、周りの人は家が沈んでしまったので困難な暮らしを強いられている。およそ10日間、水位が深く大変だった。私たちは、主に米や芋で飢えをしのいだ。」
 
水が引いたので、家族の生活は回復し始めたが、1週間以上もの間、夫のニキールさんはサバールの市場で売る魚の買い出しにダッカまで毎日行くことができなかった。しかし、Nilu(ニル)さんは、洪水という困難な状態の中でも、ローンの毎月の支払い額500タカ(約7.30米ドル)を作り、自分の責任を果たした。
 
今後の課題は、住宅をより長持ちするようにどのように再建するかにある。HFHアジア太平洋の技術マネジャー、フェルナンド・モラレス・トレスは、ポラ・バリ村のような低地にある地域は通常の基礎では洪水の影響を受けやすいため、洪水の水位より高くしたセメントの支柱の上に家を立てることが一つの解決策であると指摘している。
 
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さらにフェルナンドは、「(今回の現地調査の中で)伝統的な泥を使って建てられた家をたくさんみた。金属製の屋根の家が増えれば、雨季でも家はちゃんと守られるだろう。地面から高いところに建てれば、彼らの家はもっと良く守られるだろう。」と言った。
 
「ここで有効な他の建築方法は、日干しレンガを作るときに、泥、セメント、藁を組み合わせて使う方法である。また、我々は、硬い壁を作るときに、竹を織って、セメントを上塗りしたものを使った設計を研究している。よりよい設計の家が建てられれば、家族が将来経験するであろう洪水の影響を緩和できるだろう。」とフェルナンドは付け加えた。

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