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4月下旬、東部バティカロア県マンムナイ西郡では、水害から3カ月が経過したことに伴い、被災者のニーズに少しずつ変化が感じられることから、改めてニーズ調査を実施。被災者家族への聞き取り調査に加え、現地の行政やスリランカ住宅開発局(National Housing Development Authority:NHDA)との調整を繰り返した結果、被災地では目下、移行期支援の必要性が高まってきていることを確認しました。
 
当初、緊急支援として配布を予定していたのは、水害で家を失った家族がなんとか最低限の生活空間を得られるようにと、屋根材シートや釘、ロウソクなどをセットにした住居修繕キットでした。しかし、今回の調査を踏まえ、一部の世帯については、資材の質量を大幅に増やし、将来の住居建築を見込んだシェルターの建築につながる修繕アイテムを盛り込んでいくことに決定。もともと配布予定だった屋根材シートや釘に、屋根強化用木材、壁面用木材、コンクリート柱材などを追加しました。
 
今後、このアップグレード版キットを含め、235世帯(約1,000人)に対して、住居修繕キットの配布を予定していますが、現場ではそれを渡すだけではなく、どのようにキットを使って修繕やシェルターを組み立てていくのか指導も行います。5月上旬、ハビタット・ジャパンの現地スタッフも加わって行った作業では、専門家による指導の下、3時間ほどでシェルターのフレームが完成しました。
  
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写真(左から):作業を行う大工やハビタット・スタッフ、契約書に署名するホームオーナー、ホームオーナー家族と
 
  
◆支援状況/現地リポート
2011.05.02 【東部 第1報】水害被災者への住居修繕・シェルター支援を開始
2011.04.18 紛争/水害被災者支援がスタート!支援募金受付開始