神奈川県相模原市藤野町にて昨年4月より支援を続けてきた「里山長屋暮らし - 藤野プロジェクト」が、2月、ついに竣工式を迎えました。自然あふれる里山で「持続可能な暮らし」を目指す4家族にとって、長屋生活のスタートとなりました。それから2カ月が経つ現在の様子とプロジェクトについて、家のオーナーの一人、小林一紀さんにお話を伺いました。
fujino_201102 (1).JPGQ. 長屋建設中の苦労話は?
その土地に根ざした建築、自然素材の地産地消、セルフビルドがコンセプトだったので、土壁作りに必要な竹の切出しや、また土にすりこむ「わら」もなるべく自然栽培の田んぼからいただこうと手配して回ったりなど、多くの方々の支えがあってなんとか形になりました。
Q. 長屋完成時の感想は?
竣工式には数百人の方々が駆けつけてくれました。正直、言葉にならず、いまだにじわ?とした感動に包まれています。ボランティアの皆さんをはじめ、力を貸してくださった方々への感謝であり、この場所がこれから多くの方々にとって意味をもってくる場になるだろうという感激なのかと思っています。
Q. 実際に住んでみての感想は?
fujino_201102.JPG共有棟に集って皆で他愛もない話をしているとき、心から喜びを感じます。3月に起こった震災後、より一層、仲間が近くにいる、助け合えるという感覚をもって過ごすことができています。このことは、家族にとってとても大きな意味があると感じています。
Q. プロジェクトを通じて伝えたいメッセージは?
色々な困難がありましたが、日本の伝統的な建築の知恵、地産地消の家、自然素材、共有棟、どれもが私たちにとって豊かな感覚、喜びをもたらしてくれるものだと感じます。こういった感覚を皆さんにお伝えできたのなら、今回のプロジェクトをやってよかったなと思います。ボランティアの皆さん、完成した建物をぜひ見に来て頂きたいと思っています。
本当にありがとうございました!
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2010.05.20 里山長屋暮らし - 藤野プロジェクト(参加者募集中!)