11月27日、関西学院大学大阪梅田キャンパスで、シリーズ2回目の「ハビ研」(ハビタット国際NGO研究会)を開催しました。
 
今回も、前回と同様、世界の貧困住居問題解決に向けて活動する関西のハビタット・ジャパン学生支部8団体などから約30名のメンバーが集まり、ハビタットの活動や国際協力について理解を深めました。
 
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テーマは、「世界の貧困住居問題とハビタット」と、世界のハビタットにおける「ハビタット・ジャパンの役割」の2本立て。まずは、前回、国際協力の歴史を紐解く中で「ミレニアム開発目標」について学んだ経緯から、ハビタットが取り組む世界の貧困住居問題を「都市化とスラムの形成」という視点で学びました。プレゼンでは、スタッフが、「スラムとは何か」や「なぜスラムは形成され、その何が問題なのか」を、データやグラフを使って説明。ハビタットや国際社会が、グローバルに広がるスラム問題の解決に向けて取り組む意義を考えました。
 
次に、そうした課題の中で、「ハビタット・ジャパンの役割」とは何かを紹介。とくに、近年頻発する自然災害への対応について、ハビタット・ジャパンが実施した「バングラデシュ水害被災者再定住支援事業」を例に取り上げながら、ハビタット・ジャパンの今後を展望しました。
 
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最後に、恒例のワークショップを実施。「ハビタット・ジャパンの役割」で学んだ緊急人道支援について、それぞれの参加者が災害地へ赴くスタッフだと仮定し、「現地で必要なスタッフやモノは?」という問題から、「紛争地などでは、どのように自分たちの身の安全を守る?」という問題まで、実際的な観点からディスカッションを行いました。とくに、安全管理については、日本の国際協力団体で実際に日本人スタッフが犠牲となった例を引き合いに、「どうすれば安全を確保できるのか」を現場の専門的な知見を交えて考えました。
 
参加者は、「今日の内容は、前回よりもさらに濃くて今は頭がいっぱいですね。でも、グローバルな問題のことから、現場のことまで知ることができて、なんかすごい勉強したなって感じです!」などと話していました。
 
次回(3月)は3回シリーズの最終回!「国際協力キャリアアップ・セミナー」などを行う予定です。将来、ハビタットや国際協力の活動に携わりたいと考えている方など、関心のある方は是非参加してください!
※ 詳細は2月上旬に案内予定
 
◆過去の「ハビ研」(ハビタット国際NGO研究会)
2010年度 第1回(7月30日)「ハビ研」