ハビタット・フィリピンは、被災直後から支援を開始し、これまでに25の避難センターでトイレ310基などを設置するとともに、マニラ中心部にある76のコミュニティにおいて住居修繕キット2,350セットを提供しました。住居修繕キットは全体で10,000世帯への提供を計画しており、現在も継続中です。
 
キットを提供されたパンガシナンの住民 Leonora Castaneda
さんは、「あれはほぼ真夜中でした。水位はみるみる高くなり、夫や子どもたちと2階に駆け上がりましたが、水はあっという間に私の首下あたりまで来ていました...。みな命は助かりましたが、家はほとんど浸水し、この家に住むことはもう諦めかけていました。でも、このキットを目の前にして、何とかしなければと思うようになりました。今希望が持てるのは、ハビタットのおかげです」と話してくれました。
 
現地では、最近になってようやく水が引いた地域もあります。被災地の状況は場所によって異なりますが、全体としては緊急期を脱し復興段階へ移ったと言え、被災者の生活再建に向けた動きが期待されます。ハビタットは今後、2,000軒の簡易シェルターの建築、そして4,000軒の住居建築へと支援を展開していく計画であり、一刻も早いフィリピンの復興に向け、引き続き支援を継続していきます。
 
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【謝辞】
本被災者支援に対する義援金受付は、2月末をもちまして終了とさせていただきました。
皆様からの温かいご支援、誠にありがとうございました。
義援金報告(最終) 872,317 円 ※ 受付期間 2009年9月29日- 2010年2月28日
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◆ バックナンバー
2009.12.26 衛生施設の設置と住居再建に向けた調査の開始
2009.09.29 「フィリピン台風水害」被災者支援を開始