2017年12月5日にスタートした、ハビタット最大のユースキャンペーン、Habitat Young Leaders Buildがそのキャンペーンのハイライトを4月に迎えました。キャンペーン中、アジア太平洋地域の若者が、ボランティア活動や募金活動、そして住まいの問題を訴える啓発活動に取り組みました。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナル アジア太平洋地域統括責任者であるリック・ハサウェイは、「若者の無限の可能性こそ、私たちの未来を築いていくのだと、ボランティアとして活躍する彼らの姿をみて、そのように実感しています。誰もがお互いを思いやり、より健康的にくらし、清潔な水を飲むことができ、衛生状態が改善され、家族でくつろいだり、子供たちが勉強したりすることができる場所をつくることを目指し、家を建てるハビタットの活動に、より多くの若者に今後もご参加いただきたいと思います」と語ります。

日本国内では、学生支部であるキャンパスチャプターの学生たちが各地でボランティア活動や募金活動に参加しました。西日本では、名古屋、京都、大阪、神戸、広島をチャリティー募金で結び、募金箱を手にした学生たちが、貧困住居問題を訴えました。また、震災から2年目となる熊本県西原村を再訪し、仮設住宅で棚づくりを住民の方と行ったほか、村の中心地にある空き地にひまわりの種を植え、被災したコミュニティを元気づけました。東日本では、東京都内で取り組む居住支援プロジェクトホームワークスと連動し、経済的な理由から仮住まいを続ける方が暮らすシェルターの清掃ボランティアや、より衛生的な住環境で生活できるよう、布団セットを個人宅へ配布しました。

 

ミャンマーでボランティアに参加した松本涼太さん

また、海外では日本から47のユースチーム、計750名以上の高校生や大学生が建築ボランティアに参加しました。中でも日本からは初となる、南アフリカのダーバンで1チームが建築ボランティア活動に参加したほか、ミャンマーのバゴでは、香港から来たユースチームと地元ミャンマーの学生たちと一緒に、日本から来た4チームが建築ボランティア活動に参加しました。参加したボランティアの一人、筑波大学キャンパスチャプターの松本涼太さんは、「コンクリートで家の土台や、レンガの階段、竹で杭を作りながら家を建てました。もっと簡単にできるかと思っていましたが、実際にやってみると難しい作業でした。それでも一つひとつ家が形作られていくの見ながら、やりがいを感じました」と語ります。松井さんが建てた家のホームオーナーである、テ・オイ・フンさんは「ボランティアの皆さんにありがとうと伝えたい。皆さんとすごしたこの時間を、生涯忘れることはないです。一緒に家を建ててくださり、ありがとうございました」と、遠路はるばる村を訪ね、ボランティアに参加した学生たちの労を労っていました。

ハビタットが目指すきちんとした、安全で、誰もが手に入れることができる家という、誰もが必要な住まいを2030年までに国際社会が地球規模で取り組む指針である、持続可能な開発目標。その目標11である『住み続けられるまちづくりを』にハビタットも取組んでいます。現在アジア太平洋地域では、5億7,000万人もがスラムでの生活を余儀なくされており、ハビタットは各国政府、企業、コミュニティ、そして地域の未来を築く若者たちと協力し、居住環境改善に向け、今後も取り組んでまいります。

  • 大阪で募金活動する学生メンバー

  • 熊本でひまわりの種を埋めるボランティア

  • 仮設住宅で棚づくりボランティア

  • シェルターでの清掃ボランティア