インドで行われたGlobal Build in India(2008.9/27-10/6)に、日本からのボランティア9名が参加してきました!今回のイベントは、10月3日のワールド・ハビタット・デイにちなんで開催され、世界から集まったボランティアと共に一斉に14軒の家を建てるという大きな建築イベントとなりました。
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アメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポール、韓国、日本の6カ国から集まったボランティア、その他にインド在住のボランティアを含め、70名以上のボランティアが参加しました。20歳の若者から70歳以上の年配の方までと年齢も職業もばらばらでしたが、「ハビタットと共に家を建てる」という同じ目的のために集まり、10日間共に活動してきました。
PA024467.jpg今回建築活動を行ったのは、Bhalaswaという居住地区。この地区はデリーの北西の端に位置し、古いゴミ埋め立て地に囲まれています。
ワークサイトへ行く道沿いにも、丘のように小高くなったゴミ埋め立て地が続き、ゴミを集める人々の姿も見られました。また家々のすぐそばにもゴミが堆積し、溝には汚水が溜まり、常に異臭がたちこんでいました。現在この居住区には、10,000家族以上がひしめきあうように暮らしています。そのため家同士が隣接しており、建築活動を行うサイトも非常に限られた空間でした。
実際の建築活動は、5?6名を1チームとした計12チームに分かれ行われました。チームは国に関係なく構成され、初めは少し距離のあった他国からのボランティアとも、日を重ねるごとに仲良くなり、最終日には別れを惜しむほどの関係が築かれていました。世界各国からのボランティアと共に活動した今回のイベントは、普段のGVとはまた違った経験となったようです。
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-------Bhalaswa居住地区について--------
P9290117.jpg2000年11月、デリー東部のYamura川の土手のスラムから強制退去させられた526世帯がこの地域に再定住したときに設置された居住地区。1年ほど経った頃には、さらなる4,000世帯があらゆる地域のスラム街からBhalaswaへ移動させられ、現在は10,000家族が同じ地域にひしめき合っている。
Bhalaswaでは、1家族あたり150平方フィートか220平方フィートの土地が割り当てられたが、家を建てるには7,000ルピー(約148USドル)を支払わなければならなかった。このコストは、日雇い労働者として生計を立てているほとんどの家族にとっては、これは何とか出来る範囲の額を超えており、多くの人々にとっては手に入れることが不可能な額であった。その為、ほとんどの人が安全で住むのに適した家を手に入れられなかった。また、電気、排水路、衛生設備が不足しており、子供や女性の多くは水や熱系の病気に悩まされている。公共トイレが設置されているが、利用するごとに料金がかかる上にめったに整備されていない。また医療施設や教育へのアクセスの不足も大きな問題となっている。
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