ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンのソロモン諸島初動調査隊は4月26日に日本を発ち、まず首都ホニアラで政府関係者から情報を収集。次いで昨5月1日、ホニアラから震源地近くで被害の最も大きかったギゾ島に移動しました。現地発の第一報をお届けします。
 
【ギゾ島2日=塚本俊也】
27日にソロモンの首都ホニアラに到着し、週末だったので、情報収集を中心に行いました。ホニアラといってもあまり日本人には馴染みがないですが、ガダルカナル島という名前は耳にしたことがあるのではないかと思います。60数年前、第2次世界大戦の激戦地のひとつで、日本兵31,000名、連合軍が9,000名なくなったといわれています。
  
地震は、首都ホニアラから350km離れたWest Provinceで4月2日早朝7時40分M8.1という規模で起こりました。死者は52名ですが、5万人規模の人々が被災したと言われています。地震の被害だけでなく、津波によって被害が拡大されました。
 
今日5月2日は地震が起こってから1ヶ月が過ぎましたが、まだまだ津波を恐れて多くの避難民は被災者(IDP)キャンプで過ごしています。今日は一番被害がひどいといわれている、チチアナ村とニューマンダ村を訪れて、津波の被害を確認し、被災者と話し合いました。
  
住宅建設は、今一番注目されている事項であり、これからの政府、NGOなどとの連携によって支援が計画されていますが、土地問題など、まだまだ検討しなければならない問題も山積されています。
 
ハビタット・ジャパンの事業は、その中でもパイロット事業になることで期待されており、しっかりとした計画が必要であると感じています。明日はコロンバンガランという島の被災地を視察する予定です。
 
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