第1フェーズ完了!第2フェーズ決定!
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンは、5月からジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて、地震の最大被災地と言われるマンセーラ県バラコート地区で支援を行ってきました。製材機(のこぎりの刃を高速回転させて木を切る機械)を使い、倒壊した住宅や森林から得られる丸太や木材を板に切って、住居の再建や補修に役立てられるよう提供する支援活動です。スタッフの移動にまた製材機の稼動にトラクターが大活躍し、支援の届かない山あいの村々に対し支援を提供することができました。現地ではHFHJのスタッフが滞在し、現地のハビタット・パキスタンの協力を得ながら事業を展開、7月31日をもって無事終了することができました。
この3ヵ月間、現場では製材機のたび重なる故障やモンスーン(雨季)の到来による土砂崩れなど障害もありましたが、現地スタッフの努力に重ねて被災者や住民の協力もあり、結果としてバラコート地区の6つの村249世帯(1391人)に支援を提供することができました。多い日には1日で10家族(約6?70人)にもなりました。あるときには、他の村の住民が、「なぜうちの村には来ないのか」と剣幕を立ててスタッフに訴えてきたこともありました。
本事業は大規模な支援ではありませんでしたが、「家を建て直したい」「補修したい」という現地住民のニーズに適したものであったため、さらにJPFの助成による3ヵ月の延長が決まりました。9月1日から始まる第2フェーズでは、支援規模を拡大、第1フェーズで得た教訓を活かしながらより効果的な支援を目指します。
パキスタンでは再び厳しい冬が到来します。4月以降、多くのNGOが緊急支援を終えてバラコートを去りましたが、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンは、緊急から復興へと移行しつつある状況が再び緊急へと戻ることのないよう、製材支援を通じて被災者の復興へ向けた努力を引き続きサポートします。