国際ボランティア貯金はハビタット・フォー・ヒューマニティーを通してマニラにあるバセコというスラム地区に16軒分の建築資材費を資金援助することになりました。ハビタットのバセコプロジェクトでは1000軒の住宅を建築する予定になっています。
バセコでは6000もの低所得家族が貧困住宅に住んでいるとされています。スラムは火災に見舞われやすく、2004年の1月には2000軒以上が消失しました。
1000軒を建築するためには、70万ドル以上の費用がかかります。ハビタット・フィリピンがその3分の1の資金を調達し、さらに3分の1についてはホームオーナー支援を通してマニラ市が協力し、残りは海外からの寄付や補助金でまかなう予定です。
ハビタット・ジャパンはバセコプロジェクトに対して特に積極的であり、ハビタット・フィリピンと共に現地調査やNGOとの関係作り、日本や他の団体からのスポンサーを組み、GVボランティアチームを送るといった活動を主に行っています。また、これまで3つの大学からおおよそ60名が、GVチームとして既にバセコを訪れています。
国際ボランティア貯金が行う資金援助は、皆様に郵便貯金などの利子を寄付していただいたものが基になっています。日本郵政公社は国際ボランティア貯金を通し、郵便貯金の利子を海外開発事業に寄付しています。
他の日本企業からバセコへの支援として、サイマ・マリワサTOTOからの浴室設備を提供していただいています。その他にもING銀行100軒やUSP基金40軒、ドール・アジア16軒、カルタックス・フィリピン1軒それぞれから建築資金提供をしていただいきました。また多くのフィリピンの団体や個人からサポートを受けてこのプロジェクトは成り立っています。