バンク・オブ・アメリカ・グループは、30年以上前にアメリカでハビタットの活動のサポートを始めて以来、今では世界各国でハビタットを支えるパートナー企業です。

昨年、日本でも、バンクオブアメリカ・メリルリンチとハビタット・ジャパンが協働するはじめてのボランティア活動プロジェクトが実現しました。

そして今年5月には、同グループの幹部研修の一環として、日本でのボランティア活動を協働する機会が再びやってきました。

活動に参加したのは同グループの日本を中心にアジア太平洋地域の事業を担う方々で、その数は総勢60名を超えました。

活動先は東京都内でNPO等が運営する地域の子どものための「住まい」や「居場所」を提供する3か所の事業所で、これらはバンクオブアメリカ・メリルリンチの支援先でもあります。

それぞれの場所で床の張り替えや保護塗装、障子の張り替え、壁のペンキ塗装などを行い子どもたちが暮らす場所、放課後の居場所の環境改善をともに行いました。

この中でも、葛飾区にある児童養護施設「希望の家」でのボランティア活動の様子を紹介します。希望の家では、子どもたちが集う心理室、そして中学校に通う男の子の寝室の床張り作業を行いました。心理室は冷たく堅い素材の床に子どもたちが座って遊んでいる姿を見て、職員の方々から、より安心して遊べる場所にして欲しいという要望がありました。また、中学生の寝室の床は、年月を重ねた木材が傷んでいる状況でした。

ハビタットのスタッフと希望の家の職員とが話し合い、両部屋とも、クッション性のある明るい木目調の床材に貼りなおすことで、環境を改善することにしました。

当日、作業にあたったバンクオブアメリカ・メリルリンチのボランティアの皆さんは子どもたちを思いながら丁寧に作業してくださいました。

その結果、作業を監督してくださった職人さんも驚くほどの完成度となりました。

 

  • 床張り作業

  • 床張り作業

  • 床完成!

希望の家の職員の方からは「これまで床が冷たかったのですが、とても明るく温かみのある部屋に生まれ変わりました。子どもたちも喜びます」という声が聞かれました。

また、作業にあたったボランティアの一人からは「とても面白い作業だった。来年もまた戻って来たい」という感想もありました。

限られた作業時間の中で、驚くべきスピードと完成度で三か所すべての活動地で予定していた作業を終わらせることができ、今回もバンクオブアメリカ・メリルリンチの多くのボランティアとの協働で「住まい」と「居場所」の環境改善を実現することができました。

 ハビタットのボランティア活動は、対等な関係を重んじています。ボランティアを提供する側、受ける側、ではなく活動に関わったすべての人たちが対等に協働し、互いに得るものと与えるものがある時間とすることに意義を見出しています。

今回の活動では、パートナー企業の方々にとっては支援の現場を実際に訪れ、子どもたちとも交流する機会に、子どもたちにとってはいつもの場所がいつもより快適になって笑顔が増えるきっかけとなりました。

  • 希望の家にて

  • キッズドアにて

  • カタリバにて

これからもハビタットは、バンク・オブ・アメリカ・グループをはじめ、多くの企業サポーターやボランティアと共に日本国内外での活動を発展させていきます。