one year after quake in Nepal.jpg2015年4月25日にマグニチュード7.8の地震がネパールを襲ってから間もなく一年が経ちます。ネパールの首都、カトマンズの北西80キロを震源とした地震、そして、その17日後の5月12日に再び襲ったマグニチュード7.4の地震により、ネパール全土で750,000戸にものぼる建物が倒壊などの被害を受け、8,790人もの人命が奪われました。
あれから1年。ご寄付をお寄せくださった方、ボランティアとしてお力をお貸しくださった方、支援にご協力くださったパートナー団体の方など、ハビタットは多くの方のご協力の元、これまでに43,700世帯に支援を届けてきました(支援活動地域および活動内容については右の地図をクリックください)。
震災から1年を迎え、ハビタットはこれから数年かけて取り組むネパールの復興支援を"Build Nepal"として策定しました。ネパール国家復興庁の計画に沿い、次の4つのアプローチを通して被災した地域、そしてそこに暮らす住民の主体性を高め「Build Back Safer(元に戻すだけでなく安全に戻す)」の実現を目指しています。
1.防災教育:コミュニティの住民に対して危機管理や防災対策について考える機会を作る。
2.技術指導:支援地域にセンターを設け技術指導者が住民に対して再建に関する助言、また大工を養成するための技術訓練を行う。
3.段階的な支援:ネパール政府が定めた社会的に脆弱な立場に置かれた家族に対して、職業訓練や生計支援を行い、自力再建をサポートする。
4.市場の拡大:適切な資材や建築技術、その他マイクロファイナンスなどのサービスを誰もが受けられるよう、市場に働きかける。
NepalOneYear2.jpgのサムネール画像これらのアプローチを通して、ハビタットは被害の大きかったカブレパランチョック郡、ヌアコット郡にある計5つのコミュニティで住民の主体性を高め、「Build Back Safer」を目指します。また、ネパールでは、海外建築ボランティア「Global Village (GV) プログラム」を通じたボランティアの受け入れを一部再開しました。日本からも今夏よりGVチームの派遣を再開(予定)し、引き続きネパールの復興をボランティアと共に支えて参ります。

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◆ バックナンバー
2016.02.12【ネパール地震 第10報】震災から初めての冬を迎えて
2015.10.27【ネパール地震 第9報】寄付金受付終了、住宅診断を終えて中長期支援へ
2015.08.10【ネパール地震 第8報】HuMAT支援、6,000軒の診断を完了
2015.07.27【ネパール地震 第7報】HuMAT支援を実施中です
2015.06.22【ネパール地震 第6報】HuMAT支援とは  
2015.06.08【ネパール地震 第5報】HuMAT支援を開始しました
2015.05.27【ネパール地震 第4報】シェルターキット配布開始
2015.05.03【ネパール地震 第3報】シェルターキットの配布へ
2015.05.01【ネパール地震 第2報】被災者支援のため調整を進めています
2015.04.25【ネパール地震 第1報】現地調査を開始、寄付を受け付けています