ネパール支援にご協力ください】

ネパール大地震の発生から早くも2週間。現地の住宅被害は、5月6日の時点で、全壊255,954軒、半壊・一部損壊213,441軒と報告されています(政府発表)。論理的に考えて、住宅被害だけでも200万人以上の人々が被災した計算になります。

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国際社会に向けられた国連の緊急アピールでは、7月までに実施すべき住宅分野の支援活動について、以下のような4つの優先分野が示されています(要点のみ日本語訳しています)。

1. 家を失い、また避難した被災者の命を守る緊急シェルターの配布
2. 最も脆弱な立場の被災者を対象とした、当面の生活費を工面するための義援金
3. 被災した住宅の安全診断などを通じた自治体へのサポート
4. 被災者や支援組織に対する、適切かつ安全な建築基準に関する情報、教育やコミュニケーションツールの提供

ハビタットは、シェルターキットの配布をはじめとした支援活動を20,000世帯を対象に行うことを決定し、キットを構成する資材の調達を現在進めています。また、住宅の安全診断を実施するための企画の検討も始めました。ハビタット・ジャパンとしては、アジア太平洋地域における防災や減災支援の本格化を重点的に目指してきたことから、後者を主眼とした支援活動計画の立案を行っています。

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具体的には、被災者の命や健康を守ると同時に、ハビタット全体として取り組むシェルターキット配布の効果をいっそう高め、さらに中長期的な支援活動にもつなげていくことができるような活動を企図しています。そのために、支援活動の対象となる候補地の選定も併せて進めています。慎重にすすめる必要がある作業ですが、国際的な支援があまり届いていない地域やコミュニティを可能な限り選定したいと考えています。