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20130621 (1).JPG5月12日と19日の二日間にわたり催された、宮城県女川町の離島、出島のお祭りに、ハビタットのボランティアも参加しました。大きく「寺間」「出島」の二つの地区に分かれている出島では、毎年5月の第2週目と第3週目に、地区ごとでお祭りが開催されます。
  
12日の寺間地区、19日の出島地区ともに、ハビタットのボランティアが地元住民と一緒になって高台の神社から出発した神輿の担ぎ手になりました。「ちょうさい、ちょうさい」とかけ声をかけながら、浜に出て神輿を押し合ったり、神輿を船に乗せて海を巡回したりしました。また、地元産の海産物がふるまわれるなど、漁師祭りらしい賑わいを見せていました。
  
20130621 (2).JPGとくに、昨年は担ぎ手不足で神輿を出せなかった出島地区。普段は閑散としている漁港に多くの住民、元住民が集い、再会を喜びながら楽しいひとときを過ごすことができたようです。
  
ハビタット・ジャパンでは昨年来、震災で甚大な被害を被った出島にて、ボランティアとともに復興支援活動を続けていますが、こうしたお祭りでのボランティアは、年に幾度とない、特別なものです。
  
20130621 (3).JPGお祭りが開催された翌6月、護岸工事を行う重機の音だけが遠く響く、人通りのまばらな出島の漁港付近にて、ハビタットのキャンパスチャプターに所属する学生ボランティアたちが、がれき撤去の作業を行いました。被災した離島という地理的条件もあって、なかなか支援が行き届かない出島。島内には学校も病院も店もなく、子供のいる世帯はすべて、島の外に生活の拠点を移しています。「自分たちの世代で島は終わってしまう」という島民の切実な声は、過疎化が急激に進んでいる被災地全体が抱えている共通の問題でもあります。
  
災害公営住宅の建設や、堤防、道路などの工事が進みつつある今だからこそ、被災地の「復興」について、改めて考えてみる必要があるのではないかと思います。
  
  
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