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thailand20130422.jpgホームオーナーの一人、ソムシット(Somjit)さんは、今回ハビタットの支援を受けて壁やドア、窓を修繕しました。2011年の水害で被災し、道路より低い位置にある自宅が3か月もの間水に囲まれ、道路に出るためやむなく壁や床材の一部を取り壊して簡易通路を設置したと言います。洪水が去った後、資材を再利用して自力で修繕を試みましたが、壁に使用している金属シートは劣化して歪曲し、あちこちに大きな隙間ができていました。
  
シングルマザーのソムシットさんは娘2人と息子1人を育てているため、毎日早朝4時には起きて仕事に向かいます。そのような厳しい生活スタイルにもかかわらず、被災後は家のセキュリティが心配で夜も十分に眠れなかったそうです。「この家は道路に近く、大人の男性が住んでいないことを村の人は知っているので、車やバイクが近くを通るたびに誰かがこの家にやってくるのではないかと、気が気ではなかった」とソムシットさんは振り返ります。
  
thailand20130422(1).jpg2月下旬、無事修繕を終えたソムシットさん。つい最近、家の安全を実感する出来事があったことを話してくれました。「先週、私の住む村で祝い事があったのですが、そこで酔っぱらった村人の一人が夜中に私たちの家までやってきてドアを叩いて騒ぎ出したのです。以前のドアは手作りの針金の鍵がついていただけで、壁も古くて劣化した金属シート。壊そうと思えば簡単に壊せるほどもろかったのですが、修繕していたおかげで、ドアを叩いている間に電話で近所の人に助けを求めることができました」と、手作りの古い鍵とハビタットが取り付けた新しい鍵を見せてくれました。
 
 
thailand20130422(2).jpg「ハビタットが家を強くて安全なものにしてくれました。今は夜も不安な思いをせずよく眠れ、本当にうれしく思っています。これらからは家の心配をせずに済むので、子供たちの教育のためにお金を貯めていきたいです。」
   
ハビタットは、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現に向け、これからも長期的な支援活動を行っていきます。
  
  
  
  
◆支援状況/現地リポート
2013.03.21 【第4報】家に安全と安心を:30世帯で修繕完了
2013.01.17 【第3報】ホームオーナーストーリー:洪水に強い家を夢見て
2012.12.31 【第2報】水害支援、ホームオーナーの選定開始
2012.11.01 【第1報】タイで洪水被災者の住宅修繕支援を開始!