HISxHabitat_japanhopebuilders (586).jpg2月23日、H.I.S.と共同で企画した一般募集チーム「Japan Hope Builders」がその活動を終えました。チームは、10代から50代までの幅広い世代で構成された12名。住む地域や世代、またその参加動機もバラバラでしたが「カンボジアで暮らす人のために何かしたい」という思いのもと集まりました。
訪れたのは、カンボジアのシェムリアップ市街から20キロほどの村にあるCham Bok He小学校。11人の教師が2交代制で343人の生徒を教えています。一見なんの問題もなさそうに見える風景。しかしながら、校長先生は「飲料水がないことで、多くの子どもたちが不衛生な水を持ってきて、病気になっています。」そうチームに話してくれました。
 
 
カンボジアでは衛生環境の整備が遅れているため、ハビタットでは「住居」のほか「井戸」や「トイレ」の支援も行っています。今回チームが築いたのは「アクアタワー(水のろ過装置)」。校長先生の話をうけて、生徒や近隣の村人に1日1万リットルもの飲用水を供給するタワーの土台を作る活動にも気合が入ります。
 
活動初日の作業はセメント作りから。そして、次はレンガを積み。どれもこれも初めての作業ですが、大工さんの作業を見よう見まねで楽しみながら進めていきます。最初は覚束なかったバケツリレーも徐々にスムーズに。土台の枠ができるとその中に砂と大きな砕石を運び入れ、土台を強固にしていきます。そして、たくさんのセメントを作り、土台にひいていきます。家と比べ屋根のない炎天下の作業に加え、体力のいるセメント作り。メンバー同士で声を掛け合い疲れたらポジションを変え完成を目指します。3日目には階段やスロープ作りに加え、土台の外壁をセメントで塗り付けていきます。また排水を貯めるために掘った深さ1.2メートルの穴の中にブロックを積んでいきます。一時は最終日4日目の式典までに土台を完成させることができないのではないかと不安になりましたが、チームワークを発揮し、夕方前に何とか土台を完成!そして、タワーをその上に運び込むことができました。
 
HISxHabitat_japanhopebuilders (519).jpgそして最終日、アクアタワーの完成を祝う式典が。チームが小学校に到着すると、なんと生徒に加え、村人やお坊さん、総勢400人を超える方が集まっていました。チームは生徒や村人を前に檀上へ。生徒からは感謝の歌が披露され、チームからは社会人参加者が「アクアタワーが子どもたち、また村人のHope(希望)になることを願っています。」と、チームを代表し伝えることができました。
 
今回は、小学校での活動ということもあり、終始子どもたちがチームの周りを取り囲んでいました。どんなに疲れても、子どもたちの笑顔からパワーをもらうことができたからこそ、たった3日間で土台を完成させることができたことは言うまでもありません。カンボジアでは「住居」に加え「衛生環境」の整備が「安心して暮らせる場所」を築くためにまだまだ必要です。(今回の活動の模様は以下のスライドをクリックしご覧ください。)
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住まいが明日を築くカンボジア8日間

Slideshow

 
 
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★次回募集について:来夏もカンボジアでの活動を予定。詳細が決まり次第、HPにてご案内します。普段は個人で参加するのが難しいハビタットの海外住居建築活動。ご参加お待ちしています!