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habitathousecompletion_20120301.jpg3月、現地ではドライシーズンが到来し、連日の雨でセメントが乾かなかった雨季など微塵も感じさせないほどの晴天が続いています。紛争帰還民の再定住を支援してきたワッタカンダル村では2月末、昨年8月から開始した70軒すべての建築が完了。完成したハビタットハウスには、期待を膨らませたホームオーナーらが少しずつ入居を始めています。
 
3月初旬、最後の仕上げとして、ドアや窓枠に使用する木材をキズや劣化から守るためのペイント作業を、70軒のホームオーナー全員で一斉に実施。夫婦で協力して取り組んでいたラフィーク(Rafeek)さん夫妻(右写真)は、「やっとここまでたどり着きました。本当に入居が楽しみです」と、2人で手をペンキだらけにしながら仲良く作業していました。
  
また、早い段階で建築が完了し、すでに新居での生活を開始している家族の中には、これまで生活してきた仮設住居に使用していたカジャン(ヤシの葉を編んだもの)やブルーシート、金属加工板などを上手に再利用し、台所や物置スペhabitathousecompletion(2)_20120301.jpgースを作るなど、今の自分たちにできる範囲内で家の機能を広げていこうとする家族も見られます(左写真)。
 
「家がなくなってしまった」。それは長年の紛争が終了し、ようやく故郷へ戻った帰還民を待ち受けていた厳しい現実でした。それでもなんとかバラック小屋や老朽化した仮設住居に住み続け、決して人道的とは言えない生活を余儀なくされていたホームオーナーたち。彼らは今、豪華ではないが健全な家と暮らしを前に、ようやく訪れた人間らしい生活へのスタートラインに立っています。
 
ハビタット・ジャパンは引き続き、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現に向け、スリランカ北部紛争帰還民の再定住を支援していきます。
 
  
◆支援状況/現地リポート
2012.01.31 【北部 第11報】紛争帰還民の現在(3)
2012.12.19 【北部 第10報】ニラセネ村、ハビタットハウスでの新生活
2011.12.12 【北部 第9報】雨続きで作業困難も、現場で育つコミュニティの絆
2011.10.26 【北部 第8報】建築作業が本格化、住民も積極的に参加
2011.09.19 【北部 第7報】DOORS OF HOPE:100軒完成を目指して
2011.09.01 【北部 第6報】ホームオーナー入居開始!希望のドアを叩いて
2011.07.21 【北部 第5報】15軒目が完成!それぞれの未来に向かって
2011.07.16 【東部 第3報】住居修繕キット配布完了、約1,000人を支援
2011.06.26 【北部 第4報】紛争帰還民の現在(2)
2011.06.25 【北部 第3報】紛争帰還民の現在(1)
2011.06.18 【北部 第2報】自分で未来「建て」直す!スウェット・エクイティ
2011.05.16 【東部 第2報】ニーズを再調査、住居修繕キットをアップグレード
2011.05.16 【北部 第1報】紛争帰還民支援、ホームオーナー選定を実施
2011.05.02 【東部 第1報】水害被災者への住居修繕・シェルター支援を開始
2011.04.18 【スリランカ】紛争/水害被災者支援がスタート!支援募金受付開始