childrespite-exterior.JPGハビタット・ジャパンは神奈川県大磯町にあるアジア初となる子どものホスピス、海のみえる森での修繕支援活動を継続しています。海のみえる森の利用者は重い病気や障害により外出もままならない子どもたちです。家族と一緒に豊かな自然の中で、心と体を休め、生きるちからを育むショートステイ(レスパイト)として、注目を集めています。現在ハビタットは、施設内にある『おばあちゃんの家』とよばれる子どもたちの憩いの場を修繕、また浄化槽の取り付けを行っています。
 
 
childrespite-tank.JPG6月に開始した修繕作業は、ボランティアの協力によって、古くなった床板をはがし、再利用できる廊下などはやすりで磨き直すなどの作業を経て、施工業者により浄化槽と土壁の修繕などが行われています。修繕工事はまず浄化槽の取り付けから開始されました。元々古民家であったため、旧式の配管設備しかなかった『おばあちゃんの家』。宿泊棟から森を抜けたところにある『おばあちゃんの家』で、子どもたちが長時間安心して遊べるようにするためには、水回りの環境を整えることが必要でした。水を多く含んだ裏庭に浄化槽を設置する工事は、予想以上に大がかりなもので、まずセメントで地盤を固めてから浄化槽を設置するという工事になりました。その後、地中に埋めた第一槽からパイプを引き、さらに高台の道路下の第二槽へと水を引く工事が行われました。
  
続いて、家屋の修繕へ。老朽化から雨漏りが懸念されていた屋根瓦を張り替え、カビが生えていた土壁なども塗りなおしています。外壁の壊れた戸袋や梁なども、新たに取り付けられました。病院で長い闘病生活を送る多くの子どもたちにとって、『おばあちゃんの家』は初めて見る日本家屋でもあります。伝統的な建築物を保全するためでなく、大きな家で子どもたちが裸足で遊び回れるように、『おばあちゃんの家』は安全面も配慮された修繕が進められています。
 
childrespite-kikuchi.JPG海のみえる森事務局の菊池貴幸さんは、「修繕中の古民家は、『おばあちゃんの家』の愛称通り、泊まりにくる子どもたちやそのご家族にとっても、温かみある、思い出の場所となるところです。2011年に子どもたちの憩いの場として使い始めましたが、空き家になっていた期間もあり、子どもたちが安心して、安全に使うためには、早期の修繕が必要でした。海のみえる森を利用される方は、重い病気を抱えて生活する子どもたちとその家族で、癒しのひと時は、森の豊かな緑、海の輝きに包まれながら、ゆったりと過ごす中で生まれてきます。修繕された『おばあちゃんの家』は、子どもたちが存分に遊べる場所として、憩いのひと時を与えるだけでなく、ボランティアや地域の皆さんが子どもたちと出会えるような、交流の場にもなると期待しています」と、修繕完了を心待ちにしています。
 
 
子どもたちの癒しの場となる『おばあちゃんの家』の修繕は、今秋完了予定です。
 
 
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